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情報設計

分類が正しくても、名前が伝わらなければ探せません。いちばん見落とされるのは名付けです。

階層型とファセット型の分類の違い、およびカードソーティングとツリーテストの位置づけを示した図
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  • 階層型 1つの項目は1箇所にある ファセット 複数の軸で同時に絞る
  • ホーム 種別 賃貸 売買
  • 間取り 1K 1LDK 2DK
  • 賃貸 売買 相談
  • 駅徒歩 10分以内 15分以内
  • 探す道筋が一意に決まる。項目数が中程度で、分類が安定しているとき。 条件に合う物件: 210件
  • 項目数が多く、探し方が人によって違うとき。各選択肢に件数を出す。
  • 作る前と作った後で、検証の手法が違う
  • カードソーティング(作る前) ツリーテスト(作った後) 初回クリックテスト(画面あり)
  • 利用者に分類してもらう。どういう軸で分けるか 見た目なしで、構造だけで到達できるか 最初にどこを押すか。誤った選択の分布に原因が出る

ひと目で#

情報設計
情報をどう分け、どう名付け、どう関係づけるか
階層型
1つの項目は1か所にある。探す道筋が1本に決まる
ファセット
複数の軸で同時に絞る。項目の数が多いとき
カードソーティング
分類を作る前に、利用者に分けてもらう
ツリーテスト
作った構造に、見た目なしでたどり着けるか試す
初回クリックテスト
画面の上で、最初にどこを押すかを記録する

名付けがもっとも見落とされます。 分類が正しくても、名前が伝わらなければ探せません。

使い分け#

こういうとき選ぶもの
項目が数十〜数百で、分類が安定している階層型
項目が多く、探し方が人によって違うファセット
分類をこれから作るカードソーティング。オープン方式
分類案が使えるか確かめたいカードソーティング。クローズド方式
構造と名付けが妥当か試したいツリーテスト。実装前にできる
画面の上で導線が見つかるか試したい初回クリックテスト

間違えやすいところ#

同じ分類でも、社内の呼び名で名付けたナビと利用者の言葉で名付けたナビでは、探している人の読み取りが変わることを比べた図
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  • 探している人の頭の中「いくらかかるのか知りたい」
  • 左右で分類も並び順も同じ。変えたのは名前だけ。
  • ✕ 社内の呼び名のまま ○ 利用者の言葉に直す
  • メニュー 施術? 品書き? 料金 探している語と一致
  • Q&A 何のQ&Aか読めない はじめての方へ 初回の不安に答える箱
  • セラピスト紹介 耳慣れない職名 担当の紹介 誰が担当するか伝わる
  • インフォメーション 何でも入る箱 お知らせ 更新の置き場所と読める
  • カードソーティングは分け方を試す手法で、名前を試すのはツリーテスト。名付けの検証を飛ばすと、この差は公開後まで見えない。

3つのサイトマップを区別する#

種類対象目的
構造図制作者設計と合意
公開ページ利用者全体の一覧。見られる頻度は高くない
XML検索エンジンクロールの補助
同じ構造を、制作者向けの構造図・利用者向けの公開ページ・検索エンジン向けのXMLという三つの形で出し分けることを示した図
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  • 同じ1本の木を、三方に見せ分ける
  • 構造は1つ。出す形と、見せる相手が違う。
  • 構造図 制作者と依頼主 公開ページ 利用者 XML 検索エンジン
  • トップ 施術の流れ <url>
  • 料金 <loc>/fee/</loc>
  • <lastmod>2026-08-24</lastmod>
  • サロン紹介 </url>
  • 合意のための下書き。 アクセス
  • 公開はしない。 全体の一覧。見られる頻度は高くない。 クロールの補助。人は読まない。
  • 3つが食い違ったときに直すのは、出力の側ではなく元の木。ナビとパンくずも同じ木から出す。

3つが食い違ったときに直すのは、出力の側ではなく元の木です。ナビもパンくずも、同じ1本から出します。

直す例#

架空の案件を1つ例にとります。どこを見て、何をどう直すかを書きます。

例として、整体サロンの案件で、下の記入シートを店主と一緒に埋めました。ページの洗い出しは10分で済みます。つまずいたのは2のグループ分けで、店主の案は「メニュー/お店について/ブログ」でした。自分の仕事の区分で束ねてあり、初めての客が来る前に確かめたいこと(施術の流れ・料金・不安への答え)が3つの箱に散らばっていました。利用者の目的で束ね直し、名付けの点検で「Q&A」を「はじめての方へ」に改めたところまでが、この日の成果です。決めた木の全体と各欄の書き方は通し実例:小さなサロンの情報設計へ。

確認する#

使えるパターン#

このページで扱う語#

このページで扱う語を並べる本文では太字3 語

語の名前から引くなら用語索引へ。

分類体系
情報をどのようなカテゴリに分け、どのような階層に置くかを定めた体系。
サイトマップ
サイト全体のページ構成を一覧にしたもの。設計用の図と、公開用のページ、機械向けのファイルの3種がある。
ユーザーフロー
利用者がある目的を達成するまでにたどる画面と操作の経路を図にしたもの。

この話が要る場面#

このページが答えになる、現場の困り事です。困り事の側から探すと、同じ場所に着きます。

項目が多くて離脱される

本当に要る項目だけ残す。減らせないなら段階に分け、いま何段目かを見せる。

このコードで動いている見本です

確認画面は要るか

取り消せない操作なら要る。取り消せるなら、送ってから直せるほうが早い。

このコードで動いている見本です

メニューの構成が決まらない

利用者の言葉で分ける。組織図で分けない。カードソーティングで実際に並べてもらう。

カードソーティングで利用者の言葉に並べ替える

メニューの項目数が多い

7つを超えたら親を作る。ただし階層を深くするより、ページを分けるほうが探しやすい。

このコードで動いている見本です

ページを分けるか1枚にまとめるか

順に読ませたいなら1枚、目当てを探させるなら分ける。

順に読ませる=1枚、探させる=分ける

この場面のほかの困り事と、そのまま貼れる部品はフォームを作る、迷わせないにまとめてある。逆引きには全188件。

サイトマップを書く#

本文の考え方を、そのまま書き込める形にしました。順番が肝心です。ページを全部書き出してから束ね、名前を付け、最後に階層へ落とします。

記入済みの見本は、架空の案件「常盤野市の整体サロンのサイト制作」です。

記入の状態

# サイトマップ記入シート(常盤野市の整体サロンのサイト制作)

## 1. ページの洗い出し
トップ
施術の流れ(受付から会計まで)
料金
よくある質問
担当の紹介
部屋と設備の写真
アクセス(道順・駐車場)
ご予約の方法
お知らせ
プライバシーポリシー

## 2. グループ分け
来る前に確かめたい: 施術の流れ/料金/よくある質問
人と場所を知りたい: 担当の紹介/部屋と設備の写真
行き方と申し込み: アクセス/ご予約の方法
ナビに載せない: お知らせ(トップに新着で出す)/プライバシーポリシー(フッター)

## 3. ナビに載せる項目
施術の流れ/料金/はじめての方へ/サロン紹介/アクセス/ご予約

## 4. 階層
トップ
├ 施術の流れ
├ 料金
├ はじめての方へ(よくある質問)
├ サロン紹介
│ ├ 担当の紹介
│ └ 部屋と設備の写真
├ アクセス
└ ご予約

## 5. 名付けの点検
「メニュー」→「料金」。金額を探す人の言葉に合わせた
「Q&A」→「はじめての方へ」。初回の不安に答える箱だと分かる名前に
「セラピスト紹介」→「担当の紹介」。かたかなの職名より、誰が担当するかが伝わる

切り替えとコピーは JavaScript で動きます。無効の場合も、見本入りの記入欄と下の Markdown はそのまま読めます。

出典#

関連#

この資料は、Webサイトを作るときに引くためのものです。 何のために作ったか。作っているのは AK²Lab。