AI Slopを避ける
出来が悪いのではありません。区別がつかないのが問題です。その一文を他社のサイトに貼って成り立つなら、書き直します。
図の中身を文字で読む
- AI Slop=どこかで見た既定の画面。悪い出来ではなく、区別がつかないことが問題。
- 既定のまま よく出る特徴
- 紫から青への階調を全面に敷く
- 中央揃えの見出し+一文+丸いボタン
- その下に等間隔の3枚カード(アイコン・見出し・2行)
- 半透明のカードに白い縁。角丸は大きめ
- 意味のない絵文字アイコン
- 「シームレス」「革新的」「体験を再定義」
- 二倍ダッシュで挿入句をつなぐ文章
- 画面を横切る薄い光の帯と、ふわりと浮くカード
- 外した後 外すときに触るのは4か所
- 1. 配置 中央揃えをやめる。写真か余白で非対称にする
- 2. 色 階調をやめ、地は無彩色に寄せ、強い色は1つに絞る
- 3. 書体 既定のサンセリフ1書体をやめ、見出しの性格を決める
- 4. 文章 抽象的な形容をやめ、固有の事実に置き換える
- 「3枚カードを使わない」のような禁止を、指示に先に書いておく。
ひと目で#
AI Slop = どこかで見た既定の画面。出来が悪いのではなく、区別がつかないことが問題。
- AIテル
- 生成物だと分かってしまう特徴
- デフォルト回避
- 既定値から意図して離す作業
よく出る特徴#
| 場所 | 特徴 |
|---|---|
| 配色 | 紫から青への階調を全面に敷く |
| 配置 | 中央揃えの見出しに一文、丸いボタン |
| 構成 | その下に等間隔の3枚カード。アイコン、見出し、2行 |
| 飾り | 半透明のカードに白い縁。角丸が大きい |
| アイコン | 意味のない絵文字 |
| 写真 | 誰にでも当てはまる、場所の分からない画像 |
| 文章 | 「シームレス」「革新的」「体験を再定義」 |
| 文章 | 二倍ダッシュで挿入句をつなぐ |
| 動き | 画面を横切る薄い光の帯、ふわりと浮くカード |
外すときに触る4か所#
| 場所 | やること |
|---|---|
| 配置 | 中央揃えをやめる。写真か余白で非対称にする |
| 色 | 階調をやめる。地は無彩色に寄せ、強い色は1つに絞る |
| 書体 | 既定のサンセリフ1書体をやめ、見出しの性格を決める |
| 文章 | 抽象的な形容をやめ、固有の事実に置き換える |
図の中身を文字で読む
- 出発点 ✕ 色だけ変える ○ 配置と構成も変える
- 生成された既定の画面 同じ画面に見える 別の画面になる
- 配置 色 書体 文章 配置 色 書体 文章
- まだ何も触っていない
- 同じ骨格のまま色を替えても、同じ画面に見える。動かすのは配置と構成。
色から手を付けると、直したつもりで同じ画面が残ります。 骨格を動かすのが先です。
文章の判定は1つです。その一文を他社のサイトに貼って成り立つなら、書き直す。
どの作風へ寄せるかを毎回選び直す道具立てはAIに渡すスキルにまとめました。
間違えやすいところ#
- 生成したあとに直す既定の型に沿って全体が組まれている。禁止を先に書く
- 色だけ変える配置と構成が同じなら、同じ画面に見える
- 珍しいデザインスタイルにすれば外れると考える珍しさは既定値の裏返し。読者の期待から選ぶ
- 動きを足して差をつける既定の動きを足すと、かえって同じに見える
- 写真を素材サイトから条件なしで選ぶ誰のものでもない画像が並ぶ
- 文章を長くする抽象的な形容が増えるだけ。固有名詞と数字を入れる
直す例#
架空の案件を1つ例にとります。どこを見て、何をどう直すかを書きます。
架空の工務店のLPを生成した現場です。一見きれいで、コントラストも375pxも通ります。それでも「地域に根ざした確かな施工」は、どの工務店のサイトに貼っても成り立つ一文です。本文を創業年と施工エリア、使っている木材の名前に置き換え、中央揃えのヒーローを左揃えと現場写真の非対称に組み替えました。色は最後まで触っていません。生成の前に禁止を渡しておけば、この直しは丸ごと省けます。先に読ませる道具立てはAIに渡すスキルにまとめてあります。
確認する#
- どの一文も、社名を伏せて他社のサイトに貼ると成り立たない
- 直したのが色だけではない。配置か構成が動いている
- 書体・角丸・影が生成の既定値のままになっていない
使えるパターン#
この話が要る場面#
このページが答えになる、現場の困り事です。困り事の側から探すと、同じ場所に着きます。
禁止を先に書く。中央揃えのヒーロー、3枚カード、紫青の階調をやめる、と指示に入れる。
禁止:
- 中央揃えヒーロー + 3枚カード
- 紫青グラデーション
- 角丸シャドウカード抽象的な形容が並んでいる。他社に貼って成立する一文は、固有の事実に置き換える。
NG: 高品質なサービスを提供 OK: 税理士1名が毎月の試算表を経営の言葉に直す
配置・色・書体・文章の4か所。色だけ変えても、配置と構成が同じなら同じ画面に見える。
1. 配置(中央揃え→左揃え)
2. 色(紫→地+1アクcent)
3. 書体(Inter→Noto Sans JP)
4. 文章(抽象→固有の事実)この場面のほかの困り事と、そのまま貼れる部品はAIに作らせるにまとめてある。逆引きには全188件。
兆候を確かめる#
生成した画面を出す前に、一項目ずつ確かめます。印を付けられない項目は直すべき場所なので、上の「外すときに触る4か所」から手を入れます。
チェックはこの端末に残ります。印刷すると升目だけが出るので、紙でも使えます。
この道具は JavaScript で動きます。無効の場合、チェックは保存されませんが、印刷して紙の升目として使えます。
出典#
文章のほう#
見た目と同じで、文章にも落ちる型があります。前置きの儀礼、講師口調、抽象への逃げ、対句と三連。
文章のNG表現リスト に、10の型と書き換えを並べました。
関連#
- 文章のNG表現リスト 落ちる型10と、書き換え