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構図とバランス

釣り合いの取れた画面は、止まって見えます。崩すなら、事故に見えないところまで崩します。

対称・非対称・余白の3つの構図を並べて比較した図
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  • 対称 格式・信頼・静けさ/視線は中央で止まる 非対称 動き・現代性/視線が動きだす 余白 周りが空くほど、その要素は高く見える
  • 構図で見ているのは「面積」ではなく「視覚的な重さ」。小さくても濃い要素は、大きくて淡い要素と釣り合う。
  • 対称は釣り合いが自動で成立する。非対称は自分で重さを計算する。だから非対称のほうが難しい。

ひと目で#

バランス
視覚的な重さが釣り合い、不安定に見えない状態
対称
軸を挟んで鏡写し。格式、信頼、静けさ。視線は中央で止まる
非対称
軸を持たず、重さの計算で釣り合わせる。動きが生まれる
余白
空いている量。周りが空くほど、その要素は高く見える
緊張
わざと釣り合いを崩して生む効果。半端に崩すと事故に見える

使い分け#

こうしたい選ぶ構図
信頼と格式を出したい(士業、医療、金融、行政)対称
動きと今らしさを出したい非対称
1つの要素の価値を高く見せたい余白を大きく取る
情報を探しに来る読者が多い余白を抑えて密度を上げる
印象に残したい、わざと不安定にしたい緊張。思い切って外す

間違えやすいところ#

同じ面積の面が彩度の差で釣り合わない例と、大きい淡い面と小さい濃い面が釣り合う例の図
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  • ✕ 面積で判断する ○ 重さで釣り合わせる
  • 同じ大きさでも、彩度の高い面が重い 面積の差で、彩度の差を打ち消す
  • 同じ面積を並べたのに、濃い面のほうへ傾く 大きい淡い面と、小さい濃い面が釣り合う
  • 重さは面積だけでは決まらない。彩度、明度差、孤立、動きが全部足される。

比率について#

黄金比(約1:1.618)や三分割法は、分割の候補を1つに絞るための道具です。美しさを保証はしません。同じ役目は 3:2 や 2:1 でも果たせます。根拠として持ち出すなら、その前提ごと持ち出します。

直す例#

架空の案件を1つ例にとります。どこを見て、何をどう直すかを書きます。

建築事務所のトップページです。全セクションが中央揃えの左右対称で、施工写真もコピーも同じ幅の帯に収まって流れていきます。整ってはいるが、どこにも重心がなく、主役のはずの写真が並列の1枚に埋もれています。

ヒーローを非対称に組み替えます。grid-template-columns: 2fr 1fr で写真に2、コピーに1の幅を与え、視線が写真から入ってコピーへ抜ける流れを作ります。代わりに会社概要と問い合わせは対称のまま残します。信頼を担うページまで崩すと、事務所全体が落ち着きを失うからです。崩す場所と守る場所を分けるのが構図の判断です。

確認する#

使えるパターン#

このページで扱う語#

このページで扱う語を並べる本文では太字5 語

語の名前から引くなら用語索引へ。

リズム
要素と間隔の繰り返しが生む、視線を運ぶ規則的な流れ。
黄金比
約 1 : 1.618 の比率。全体と大部分の比が、大部分と小部分の比に等しくなる分割。
三分割法
画面を縦横それぞれ3等分し、その分割線または交点上に主要素を置く構図法。
比率
2つ以上の量の比の関係。デザインでは寸法・面積・分量の割り当てを決める根拠になる。
スケール
要素どうしの大きさの関係。および、その関係を体系化した値の集合。

この話が要る場面#

このページが答えになる、現場の困り事です。困り事の側から探すと、同じ場所に着きます。

全体がなんとなく落ち着かない

揃っていない端を探す。左端が1本の線に乗っているか、余白が同じ刻みかを見る。

このコードで動いている見本です

中央揃えにすると締まらない

左揃えに戻す。中央揃えは端が揃わないので、要素が増えるほど落ち着かなくなる。

このコードで動いている見本です

写真とテキストの配分が決まらない

先に版面を決め、写真を断ち落とすかどうかを決める。半々にすると、どちらも主役にならない。

このコードで動いている見本です

この場面のほかの困り事と、そのまま貼れる部品は並べる・揃えるにまとめてある。逆引きには全188件。

構図を見比べる#

同じ見出しと同じ写真枠で、左右対称のヒーローと非対称のヒーローを組みました。違いは配置だけです。

左右対称

石窯の火は、朝三時から。

常盤野のパン工房 つきひ。焼きたてを、いちばん近くで。

店舗のご案内

写真

非対称(2fr / 1fr)

石窯の火は、朝三時から。

常盤野のパン工房 つきひ。焼きたてを、いちばん近くで。

店舗のご案内

写真

対称は重心が中央に据わって視線も中央から入り、非対称は重さが左の見出しへ寄って、視線は見出しから右の写真へ抜けます。

出典#

関連#

この資料は、Webサイトを作るときに引くためのものです。 何のために作ったか。作っているのは AK²Lab。