余白の実例集
同じ刻みから、記事・フォーム・LP がそれぞれ違う値を選びます。どこが 8 で、どこが 32 かを3つの現場で並べて見せます。
刻みは1つです。4 8 12 16 24 32 48 64 96 128、この中からしか選びません。それでも記事とフォームと LP では、選ぶ値が変わります。ページの目的が違うからです。考え方は余白に、値の定義は出発点のCSSにあります。
図の中身を文字で読む
- 刻みは1つ。選ぶ値が場面ごとに違う
- 4 8 12 16 24 32 48 64 96 128
- 記事 フォーム LP
- 組の中 8 ラベルと入力 8 見出しと本文 12
- 組と組 32 欄と欄 24 要素と要素 48
- 節と節 96 章と章 64 節と節 128
- 見出しの上を下の2〜3倍空ける 欄の間は広げすぎない。まとまりを保つ 大きく取るほど、1画面の情報は減る
3場面に共通する決め方は2つだけです。組の中は詰め、組のあいだを空ける。距離を出すのは片方向だけ。 あとは、どの階段を「組のあいだ」に当てるかの違いです。
記事#
読み物のページです。読者は上から下へ通して読むので、余白は「ここで話題が変わる」という合図になります。
| 距離 | 値 | 理由 |
|---|---|---|
| 見出しと、その直後の本文 | 12 | 見出しは次の本文に属する。近づける |
| 段落と段落 | 12 | 行送りより少し広い程度でよい |
| 見出しの上 | 32 | 直後の 12 の2〜3倍。前の話題から切れる |
| 節と節(h2の章) | 96 | ここで話が変わる、と分かる幅 |
このコードで動いている見本です
* + * で下方向にだけ距離を出しています。見出しの手前だけ後から上書きするので、値が二重に効くことがありません。
図版の上下を本文より広くするのは、図が本文の流れをいったん止めるからです。ここを 12 のままにすると、図が段落の一部に見えます。
出発点のCSSでは h2 の上を 64 にしています。長い読み物では一段上げて 96 にすると、章の切れ目がはっきりします。どちらも数値の早見表が示す章と章の範囲(64〜128)の中です。
フォーム#
入力欄が並ぶページです。読者は上から埋めていくので、余白は「次はここ」を示す道しるべになります。記事より全体に詰めます。
| 距離 | 値 | 理由 |
|---|---|---|
| ラベルと入力欄 | 8 | ひと組。離すとどのラベルの欄か迷う |
| 入力欄と補助文・エラー文 | 8 | 同じ組の中 |
| 欄と欄 | 24 | 組の切れ目。広げすぎるとまとまりが消える |
| 章(fieldset)と章 | 64 | ここから別の話題、と分かる幅 |
| 入力欄の内側 | 上下 8・左右 12 | 押せる範囲を確保する。高さは min-block-size で決める |
このコードで動いている見本です
欄と欄の 24 は、記事の段落間 12 より広く、記事の節間 96 よりはるかに狭い値です。フォームは「ひと続きの作業」なので、切れすぎると別の手続きに見えます。
送信ボタンの手前だけ 48 に広げます。ここで入力が終わる、という区切りだからです。
LP#
売り込みのページです。読者はスクロールで流し見するので、余白そのものが「間」になります。3場面でいちばん大きな値を使います。
| 距離 | 値 | 理由 |
|---|---|---|
| 見出しと、その下のリード | 12 | ひと組 |
| リードとボタン | 24 | 読んでから押す、の間 |
| 節の中の要素どうし | 48 | 記事の節間に近い距離を、節の内側で使う |
| 節と節 | 128 | 章が変わる。スクロールの区切りになる |
| 節の左右(版面の外余白) | 32 | --gutter と揃える |
このコードで動いている見本です
節を padding-block で作ると、色面を敷いたときに余白ごと色が乗ります。margin で作ると、面と面のあいだに地の色が残ります。色面を敷く節は padding、敷かない節は margin と決めておくと、後から色を足しても間隔が崩れません。
128 は狭い画面では大きすぎます。clamp() で下限を 64 にすると、375px でも間延びしません。
このコードで動いている見本です
3場面を並べて見る#
| 距離の種類 | 記事 | フォーム | LP |
|---|---|---|---|
| 組の中 | 12 | 8 | 12 |
| 組と組 | 32 | 24 | 48 |
| 節と節 | 96 | 64 | 128 |
同じ「節と節」でも、96・64・128 と変わります。目的が変わると、選ぶ段が変わる。刻みそのものは変えない。 案件ごとに 20px や 40px を作り始めた時点で、揃いは崩れます。
どの場面でも、組の中から組と組へ、組と組から節と節へ、2.5〜4倍ずつ広がっています。この広がり方が保たれていれば、選ぶ段そのものは案件で変わってかまいません。
確認する#
- 3場面のどれも、値が刻みの中の1つになっている(20・40・56 のような中間値がない)
- 距離を出しているのが上下どちらか片方に統一され、相殺が起きていない
- 375px で、節と節の余白がスクロール1回分を超えていない