配色の型
どの色を選ぶかより、どの色にどれだけの面積を与えるかのほうが、画面の印象を決めます。
図の中身を文字で読む
- 単色 色相は1つ 類似色 隣り合う30度前後 補色 180度の反対 三色 120度ずつ3色
- 静か。まとまるが単調 自然な調和。対比は弱い 最も強い対比。面積を偏らせる 賑やか。制御が難しい
- 面積の配分が、色の選択より効く
- 地(無彩色に近い)が大半を占め、アクセントは1パーセント前後。60:30:10 はあくまで出発点で、Webではもっと極端になる。
ひと目で#
- 単色配色
- 色相は1つ。明度と彩度だけで階調を作る。静かで、まとまる
- 類似色配色
- 隣り合う30度前後。自然に調和する。対比は弱い
- 補色配色
- 180度の反対側。もっとも強い対比。面積を大きく偏らせる
- 三色配色
- 120度ずつの3色。にぎやかで、制御が難しい
- 60-30-10
- 面積比の出発点。ただし Web ではもっと極端に偏らせる
色の選択より、面積の配分のほうが効きます。
使い分け#
| こうしたい | 選ぶ型 |
|---|---|
| ブランドカラーが決まっていて、静かにまとめたい | 単色 |
| 単調さを避けつつ、調和は保ちたい | 類似色 |
| 主要な導線を目立たせたい | 補色。大面積の地に、小面積のアクセント |
| にぎやかさが目的(子ども向け、催し) | 三色 |
| 落ち着きと信頼が最優先 | 単色か類似色 |
間違えやすいところ#
- 3色を同じ量で使う主従が消える。1色を主役にする
- 高彩度の補色を隣り合わせる境界がちらつく。間に無彩色を挟むか、彩度を落とす
- 色相の理論だけで決める明度の設計がなければ、理屈の上で調和していても読めない
- 状態表示まで同系色にするエラーと成功が見分けられない
- 紫と青のグラデーションを既定で選ぶ大規模言語モデルが繰り返し出す組み合わせ。独自性が出ない
- 色数を増やして情報を区別する5色を超えると見分けられない
図の中身を文字で読む
- 同じ3色でも、配分が印象を決める
- ✕ 3色を同じ量で使う ○ 地 60・面 30・アクセント 10
- 地 60
- 面 30
- =10
- どれが主役か読めない。どこを押せるのかも読めない アクセントは小さいほど効く。画面の 5% 以下でよい
- 型(単色・類似・補色・三色)が決めるのは色相の関係だけで、主従を作るのは面積。
- Web の画面では 60-30-10 よりさらに地へ寄せる。地はほぼ無彩色でよい。
業種別の実例#
型を実際のトークンと面積に落とした例を、3件分けてあります。珈琲店は暗い地の単色、整体室は青緑の類似色、会計事務所は白い紙面に金茶を罫と数字だけ。値の組ごとのコントラスト比も実測値で載せています。
直す例#
架空の案件を1つ例にとります。どこを見て、何をどう直すかを書きます。
例として、催しの告知ページで、主催者から渡された色が5つありました。全部使おうとして、見出しに1色、ボタンに1色、帯に1色、アイコンに1色と割り振ります。できあがった画面は、どこを押せばよいのか分かりません。色が多いのではなく、どの色にも同じ量を与えたのが原因です。
戻し方は色を減らす前に面積からです。地を6割、面を3割、アクセントを1割。この配分にすると、5色のうち3色は置き場所がなくなり、自然に消えます。残ったアクセント1色を申し込みボタンだけに使うと、視線の行き先が1つに決まります。
型(単色・類似・補色・三色)が決めるのは色相の関係だけです。主従を作るのは面積のほうです。
図の中身を文字で読む
- 同じ3色でも、配分が印象を決める
- ✕ 3色を同じ量で使う ○ 地 60・面 30・アクセント 10
- 地 60
- 面 30
- =10
- どれが主役か読めない。どこを押せるのかも読めない アクセントは小さいほど効く。画面の 5% 以下でよい
- 型(単色・類似・補色・三色)が決めるのは色相の関係だけで、主従を作るのは面積。
- Web の画面では 60-30-10 よりさらに地へ寄せる。地はほぼ無彩色でよい。
業種別の配色実例に、3件分のトークン一式と実測値を置いてあります。
確認する#
- アクセント色が占める面積が、画面の5%以下に収まっている
- 押せるものだけがアクセント色を持ち、飾りは持っていない
- 情報を区別する色が5色を超えていない
使えるパターン#
このページで扱う語#
このページで扱う語を並べる本文では太字2 語
語の名前から引くなら用語索引へ。
- 配色
- サイト全体で使う色の組み合わせと、その配分の決め方。
- 色調和
- 複数の色が並んだときに、互いに衝突せずまとまって見える状態。またはそれを説明しようとする理論。
この話が要る場面#
このページが答えになる、現場の困り事です。困り事の側から探すと、同じ場所に着きます。
地・文字・強調の3役だけ先に決める。強調は1色で、面積は画面の5%以下。
このコードで動いている見本です
1つの色相を決め、明度で5〜9段の階段を作る。色相を増やすのは、意味が増えるときだけ。
このコードで動いている見本です
面で使うのをやめる。線・小さい面積・文字だけに使い、地は無彩色に近づける。
このコードで動いている見本です
この場面のほかの困り事と、そのまま貼れる部品は色を決めるにまとめてある。逆引きには全188件。
配色を組む#
この値は作業台で決められます。和文の予約ページに載せて、幅と明暗を替えて確かめてから CSS を持ち帰る: 色と階段
基準の色相をひとつ選び、型を切り替えます。下のミニページは地 60・面 30・アクセント 10 の面積配分で組んであり、型を替えると配色一式がその場で入れ替わります。文字の2色は、どの色相でも明度を下げて 4.5:1 を確保します。
面積が印象を決める
地は画面の6割を占める、いちばん静かな色です。ここが騒がしいと、どの色を足しても落ち着きません。
面の上の小見出し
面は地より一段濃い階調です。リンクの色には、読める明度まで下げたアクセント文字を使います。
地 60#faf7f5
面 30#eee8e2
アクセント 10#ba7336
文字#42372e
アクセント文字#925b2a
:root {
--color-bg: #faf7f5;
--color-surface: #eee8e2;
--color-text: #42372e; /* 地に 10.83:1 */
--color-accent: #ba7336; /* 面・図形用 */
--color-accent-text: #925b2a; /* 面の上でも 4.60:1 */
}
この道具は JavaScript で動きます。無効の場合は、上の使い分けの表で型を選び、面積を 60-30-10 に配分してください。