ゲシュタルト(まとまりに見える仕組み)
人は、ばらばらのものを勝手にまとめて見ます。その癖を知っていれば、線を引かずに組を作れます。
図の中身を文字で読む
- 近接 類似 閉合 連続
- 近いものが1つに見える 似たものが1つに見える 欠けても形が見える 滑らかな並びは一続き
- 共通運命 共通領域 図と地 プレグナンツ
- 同じ方向へ動くものは仲間 同じ枠の中は仲間 前に出る形と背景に分かれる 最も単純な解釈に落ち着く
- = 円と四角
- この8つはすべて「人はばらばらのものを、まとまりとして見てしまう」という同じ性質から出ている。
- だから枠や線を足さなくても、位置・見た目・動きだけでグループが作れる。
ひと目で#
まとまって見える現れ方は、8つあります。
- 近接
- 近いものは一組に見える
- 類似
- 似ているものは一組に見える。離れていても効く
- 閉合
- 輪郭が欠けていても、閉じた形に見える
- 連続
- なめらかに続く並びは、一続きに見える
- 共通運命
- 同じ向きに動くものは仲間に見える
- 共通領域
- 同じ枠の中にあるものは仲間に見える
- 図と地
- 前に出る形と、後ろに退く面とに分かれて見える
- プレグナンツ
- 解釈に迷うと、いちばん単純な形に落ち着く
手段としての強さは、共通領域がいちばん上です。強い手ほど画面を重くするので、近接で足りる場面では使いません。
使い分け#
| こうしたい | 使う法則 |
|---|---|
| 隣に置けるものをまとめたい | 近接 |
| 離れた場所にあるものをまとめたい | 類似 |
| 余白が取れず、境界をはっきりさせたい | 共通領域。枠か背景で囲う |
| 動きで「これは一組」と伝えたい | 共通運命 |
| 罫線を減らしても表として読ませたい | 閉合 |
| 背景写真の上の文字を読ませたい | 図と地。スクリムかパネルで切り離す |
迷ったら、弱い手から試します。強い手は迷わず伝わるかわりに、線と面が画面に増えていきます。
図の中身を文字で読む
- 近接 類似 共通領域
- 距離だけ。いちばん軽い 離れていても、見た目の共通で組になる 枠が最優先で効き、そのぶん重い
- 弱い・画面は軽い 強い・画面は重い
- 読み取れる組は3面とも同じだ。近接で足りるところに強い手を使うと、枠だけが増えて階層が消える。
間違えやすいところ#
- すべてを枠で囲う画面が箱だらけになり、階層が消える。近接で足りるなら囲わない
- 押せない文字をリンクの色に近づける類似が働き、押せるものと誤解される
- 動く背景の上に文字を置く背景が図になり、文字が地に沈む
- 「ゲシュタルトが効いていない」と指摘するどの法則かを言わないと、直しようがない
直す例#
架空の案件を1つ例にとります。どこを見て、何をどう直すかを書きます。
制作会社の料金プラン3列です。プラン名とその説明の距離より、隣のプランとの距離のほうが近い。これを開いた読者は、スタンダードの説明をライトの機能だと読み違えました。近接が逆向きに働いています。
直しは2段です。まずプラン名・価格・説明を1つの .plan にまとめて gap: var(--space-2)、プランどうしは --space-5 に広げます。距離の大小が正しい向きになれば、それだけで誤読は消えます。それでも列の境界が曖昧に見えるときに、はじめて共通領域を出します。枠を1本足すのは、近接で足りないと確かめたあとです。
確認する#
- セットの内側の余白が、セットとセットの間より小さい
- 枠と背景色の箱を1つずつ数え、近接で置き換えられる箱が残っていない
- 押せない文字が、リンクと同じ色や下線になっていない
使えるパターン#
この話が要る場面#
このページが答えになる、現場の困り事です。困り事の側から探すと、同じ場所に着きます。
同じ色・同じ形・同じ枠で囲む。距離で結べないなら、見た目の共通点で結ぶ。
このコードで動いている見本です
この場面のほかの困り事と、そのまま貼れる部品は並べる・揃えるにまとめてある。逆引きには全188件。
区切りを見比べる#
同じ機能の一覧を、罫線で区切った面と、余白だけで組にした面で並べます。線の量だけが違います。
罫線で区切る
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余白だけで区切る
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独自ドメイン
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月次レポート
読み取れる組は、左右で変わりません。余白の面は線を1本も引かずに、組の中 8px・組と組 32px という距離の差だけで同じ仕事を静かにこなしています。
余白で組む実装はパターン集にあります: 縦スタック